読書・・・寂聴さんの本を
■寂聴 九十七歳の遺言
題名の通り、寂聴さんが昨年97歳の時、朝日新聞大阪本社による単独インタビューを基に、加筆・構成された語り下ろし作品の本。
・生きることは愛すること
愛することは許すこと
・「ひとり」は淋しいか
・「変わる」から生きられる
・今この時を切に生きる
・死ぬ喜び
の、5章から構成されていて、大変読みやすい。と言っても、まだ1/3ほどしか読んではいないけど・・・
戦争体験、川端康成や三島由紀夫などとの関りもあったような、起伏に富んだ一言では言い表せない人生を生き抜かれている寂聴さんが、生々しい過去の自分の実生活の一部や思い、法話やお釈迦さまの教えを織り交ぜながら語りかけているような。
恋愛・情事に関しては読み流しながらも、老い・生きること・人・死・・・などのワードにはしっかりと反応しながら読んでいる。
お釈迦さまの教えなども素直に受け入れながら。決して仏教信者ではないけれど。
色々な人生経験を積まれた方の貴重なお話を聞いているような感じで読んでいる。
穏やかな気持ちで読み進めることができるのは、こういった本を読む時期が、今の自分の読み時だからだろうか?