ひだまり

人生後半はゆっくりと心静かに過ごしていきたい

手作りマスクを頂くのですが・・・

樹木希林さんのシンプル哲学。物へのこだわり。

 

『靴下でもシャツでも最後は掃除道具として、最後まで使い切る。人間も、十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるということだと思う。自分の最後だけは、きちんとシンプルに始末することが最終目標』

 

『モノがあるとモノにおいかけられます。』

 

『モノを拒否するってことは、逆にエネルギーが要るのね。だけどしていかないとね、もう片付かないの。』

 

『病気をしてから、いつ逝ってもいいように、自分の周りを身軽にしておきたいという思いが強くなったのはあるわね。朝はひとしきり掃除することから始まる。ぐちゃぐちゃ見るのが好きでないの。でも、ものがなければ簡単よ。』

 

『欲がないわけじゃない。欲はある。でも人とズレてる。一事が万事、そぎ落としてスクッとしていたい欲。力を入れずにスクッとね。人間としては見栄は必要だけど、その張り場所よ。人と比較しないで、見栄は他人に張らずに、置かれた環境のなかで自分自身に見栄を張ることじゃないかしら』

 

本当に最後の最後まで物を大切に使われてた。不必要な物は家には入れない。

物を選んで、本当に必要な物を大事に大事に使われていたんですね。それこそ物を大切にする基本精神だと感心するばかり。

不要な贈り物を安易に受け取らず、きっぱりと断る場面もTV画像でお見掛けしたこともあります。

 

ところで、今、ハンドメイドのマスクをあちらの方もこちらの方も作ってプレゼントしてくれることがありますが・・・自分は要りません。

あぁ、でもコレは心の声で、包装して『使って』と差し出されると、自分は希林さんのように『いりません』とは言えない。

言えないよねぇ・・・家族や、何でも言い合える友達ならいざ知らず・・・

社交辞令で『器用ですね』なんて言って『ありがとう』って言ってしまう。*1

 

自分でも作ってるんだけどなぁ。

そんなことも知らないで、自己満足的に作ってあちこち配るのではなく、『要るか要らないか』せめて聞いてほしいです。 結構 マスク作りにハマっている人多くて自分で楽しみながら作っている人多いですよ。

せっかく時間かけて作るのだろうし、こんな時期で 欲しい人も沢山いるだろうから、そんな人に使って頂けるように。不特定多数に贈りつけるのではなくて、需要のあるところに差しあげてください。

 

自分は、自分の残り人生時間を考えて、その時間内で消費し切れない『物』は 買わないようにしています。

不要な物を家に入れない、というのは断捨離の基本だし、ポスティングのチラシ1枚にしたってすぐに廃品回収用にまとめた新聞紙のところへまとめます。家からすぐに出す。

 

それでも物は多くて・・・今までの積み重ねがうらめしい・・・

親を見送ったあとで、物を処分するという事は、体力も時間もお金もかかるもの、そして 思い出などが背景に見えると 精神的に思いを断ち切りにくいものだと知ったので・・・シンプルにシンプルに過ごしたい。 

*1:+_+